オフに大補強のオリックス、19年ぶりVは実現するか

パNO1の層の厚さ、春季キャンプでも不安要素少ない

 1、2番は昨年一気に成長した若手2人に任せ、3番以降は相手投手が息つく暇のない打者が並ぶ。打ってよし、走ってよしの糸井に長打と打点を残せる4番・ブランコ。さらに勝負強い中島と小谷野でT―岡田を挟むことで相手も勝負を避けることはできない。

 1年を通してみれば好不調の波もあればケガ人も出る。この先発メンバーをサポートする選手としては平野恵、坂口、川端、原拓、鉄平、ベテラン・谷が名を連ねる。実戦で結果を残す新人の小田、西野にも1軍の可能性は十分に残っている。

 層の厚さを見ればソフトバンクを超えたといっても過言ではない。12球団NO1の投手陣は今年も健在で右肘手術を行ったエース・金子も順調に回復。開幕は微妙だがシーズンを通しての活躍は十分に可能だ。唯一気がかりなのは春季キャンプで1度もブルペン入りしなかった比嘉だが、岸田、中山らが序盤戦はカバーしてくるだろう。

 昨年、オリックスは終盤に優勝争いを繰り広げたがソフトバンクがまさかの失速で自滅した部分も大きかった。だが、今年は対等に戦っても十分にやり合う力はあるだろう。昨今は毎年のように順位が入れ替わる戦国パ・リーグ。昨年の「10・2」決戦のような、しびれる試合を今季も必ず見せてくれるはずだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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