どうなる開幕投手 各候補の春季キャンプ&オープン戦の動向は?

開幕まで残り1か月弱、見え始めた各球団の開幕投手

 プロ野球が開幕する27日まで残り1か月を切り、各球団のオープン戦が本格化してきている。

 ここで気になるのは開幕投手を務める選手たちの動向だ。今季のローテーションの柱に位置付けられる大役。独特の緊張感もあり、誰しもが経験したいマウンド。重要な登板となるため、首脳陣はすでに有力候補となる投手の登板間隔を試合数、曜日から逆算し、オープン戦の登板日を決めている。先週末から今週頭くらいまでの期間に投げている投手が開幕投手の候補となっている球団もある。ここで有力視されている投手たちの動向を見ていきたい。

【パ・リーグ】

○ソフトバンク

 昨季、日本一のソフトバンクは摂津正が最有力。2月28日、本拠地で楽天戦でオープン戦に初先発し、2回3安打1失点。3盗塁を許すなどセットポジションでの課題を残したが、キャリアを考えれば心配はない。

○オリックス

 森脇監督はエース金子千尋を早々指名。しかし、本人は右肘骨棘除去手術からの復帰へ向け、慎重に調整を進めているため、まだオープン戦に登板していない。開幕投手を目指してはいるが、シーズンをしっかりと戦える体にすることを心掛けている。

○日本ハム

 栗山監督は3年目の大谷翔平を開幕投手に指名した。2月20日のキャンプ中に大谷へ手紙を渡して通達、その後会見を行った。大谷は3月3日の札幌ドームでの巨人戦に登板予定。いきなりの強力打線との対戦。オープン戦といえども注目が集まる。

○ロッテ

 最有力候補は涌井。3月1日の中日戦(ナゴヤドーム)で実戦初登板し、3イニングを投げ、無失点。4安打されたが失点を許さず。これまでは制球を乱して四死球を出す悪いクセがあるが、この日は1つもなかった。3年ぶり6度目の開幕投手を手中に収めつつある。

○西武

 田辺監督が「本人には通達した」と言及。昨季13勝のエース岸孝之が登板する予定だ。3月1日に阪神との練習試合で登板予定だったが、雨で中止に。実戦感覚をつかんでいかないといけない時期だけに、今後の影響が懸念される。

○楽天

 まだオープン戦に登板していないが則本昂大が開幕投手に内定。キャンプ第3クールで体に張りがあったためペースを落として、調整を進めている。3月27日は日本ハム・大谷との投げ合いが予想される注目のカードだ。

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