昨季日本一の立役者、大隣憲司の今季初実戦のテーマは「脱力投法」
「去年の投球は自信になった。今年につなげないと意味がない」
「大きく変えるのは難しい。今のスタイルはしっかり確立出来ている」
1月に行った自主トレ期間中もこう話していた大隣。昨季の自主トレは術後ということもあり、様々な制限の中でのトレーニングとなったが、不安の消えた今季は十二分に体を鍛えることが出来た。
自身最多の12勝を挙げた12年の球威を取り戻すことは理想として持っているが、スタイルを変えることはない。2月1日からの宮崎キャンプ中でも力を抜いた柔らかいフォームでボールを投げ込んでおり、仕上がりは順調といえる。
「打者との感覚を確かめられれば。まだ打撃投手しかしていないので、打者との感覚を早くつかみたい」
イメージをそう語る初実戦のマウンドは2イニングないし、3イニングになる模様だ。力感を抜いたフォームから投げるボールに、打者がどんな反応を示すのか。これこそが今季の初陣で確かめたい最初のチェックポイントになる。
「去年の投球は自信になった。あの投球を1試合でも多くやっていかないといけない。今年につなげないと意味がない」
1年間フルにローテで回ることを念頭に置きオフを過ごしてきた「左のエース」。その成果を初戦から発揮することが開幕に向けての最初のステップとなる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count