投球練習では珍しい死球も… 岩隈久志のオープン戦初登板は8日に決定

「イワクマは針の穴を通すコントロールを誇るが、ゲレーロの背中に激痛を与えた」

 マリナーズのロイド・マクレンドン監督が、4日(日本時間5日)のパドレス戦でスタートするオープン戦序盤の先発陣を発表したとMLB公式サイトが報じている。エースのフェリックス・ヘルナンデス投手と並ぶ二枚看板として期待される岩隈は、7日(同8日)にピオリアスタジアムで行われるダイヤモンドバックス戦に先発することが決まった。

 岩隈は2日(同3日)にフリー打撃で打者5人相手に実戦形式のピッチングを行う予定だったが、悪天候により中止に。J・A・ハップ投手、ダニー・ファーカー投手とともにブルペンに向かい、打席に打者を立たせて投球練習を行ったという。

「残念ですが、天気だけはどうにもならない。自分たちができることはやったと思います」

 通訳を介してこう語った岩隈。ダイヤモンドバックス戦まで投球練習を行わない予定の右腕にはこの日、珍しいシーンがあったという。

 記事では「イワクマは通常、針の穴を通すコントロールを誇るが、投球練習中にガビー・ゲレーロの背中に激痛を与えた。若い外野手の有望株は痛みのあまりクルクル回った」と珍しい一球を取り上げている。岩隈が「スプリットが抜けました。申し訳ないと思っています」と笑顔で語ったことにも触れている。

 昨年は28試合、179イニングを投げ、四球はわずか21個、デッドボールも2回だった岩隈は、メジャー最高級の制球力を誇る。キャンプ序盤とはいえ「コントロール・アーティスト」とも呼ばれる右腕の失投は、現地メディアに驚きを与えたようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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