阪神が巨人とのOP戦で「永久欠番デー」実施 全員が藤村氏の「10」を背負う

球団創設80周年記念で“初代ミスタータイガース”の永久欠番「10」がお披露目

 阪神が8日、甲子園球場での巨人とのオープン戦で、球団創設80周年記念「永久欠番デー」イベントを行った。初代ミスター・タイガースとして愛された藤村富美男氏(享年75)がつけていた背番号10を選手、監督、コーチら全員がつけてプレー。今年初の伝統の一戦で「レジェンド番号」がお披露目となった。

 藤村氏は1936年に阪神最初の公式戦で先発登板し、1安打完封勝利を挙げた。翌年から打者に転向し、本塁打王3回、打点王5回、首位打者1回を獲得した往年の名選手である。兼任コーチ、兼任監督も務めた。1959年のシーズンでは「代打はワシや」と自ら球審に代打を告げて打席に入ると、なんと代打逆転サヨナラ満塁本塁打を放ったのだった。球界では「代打ワシ」という名言が生まれた。

 同氏の1958年の引退以降、背番号10は永久欠番に。阪神には大投手・村山実氏がつけていた「11」、名遊撃手の吉田義男氏がつけた「23」が永久欠番になっているが、「10」は球団最初の永久欠番となった。藤村氏は創設時からつけていたこともあり、阪神でこの番号をつけた選手は1人しかいない。この日、阪神ナインは初めて、この偉大な番号のついたユニホームに袖を通すことになったのだ。

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