手術実施か回避か ダルビッシュが田中将大も診た医師の診断を仰ぐ?
田中、ハービーも診たアルチェック氏
ヤンキースの田中将大投手がたどった道でもある。昨年7月に右肘痛を訴えた田中は精密検査の結果、右肘靭帯部分断裂が発覚した。整形外科医の学会が行われていたシアトルに向かい、ヤンキースの主治医を含む複数の専門家の診察を仰いだ。その結果、保存治療を選択していた。約2か月半のリハビリの末に終盤の2試合で先発復帰していた。
この時の1人がデビッド・アルチェック氏だ。2013年8月に剛腕マット・ハービーの右肘靭帯部分断裂が発覚した際にもチームドクターを務めていた。ハービーは初めは手術なしでの治療を選択したが、シーズン終了後にメスを入れることを決断。リハビリを経て、今季から復帰する予定だが、6日のオープン戦では150キロ台後半を連発するなど、完全復活への道を進んでいる。
記事では「(セカンドオピニオンの場には)もしかすると、奇跡が存在するかもしれない。だが、あえて言えば恐ろしい、1年を要する肘の再建手術が迫っている。レンジャーズにとっても、再び1年を無駄にする事態が起こりそうである」と分析している。
トミー・ジョン手術を受けた場合、一般的に復帰まで1年から1年半を要する。ダルビッシュにとっても、昨年記録的な故障者の続出でア・リーグ西地区最下位に沈んだレンジャーズにとっても、そして、エースの快投を心待ちにするベースボールファンにとっても、ダルビッシュの長期離脱は痛恨の事態となる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count