岩隈久志はMLB2位の実力者!? 現役最強投手カーショーに迫る成績とは

7日のオープン戦でも、1人の走者も許さない完璧な投球を披露

 岩隈の昨季の被出塁率は2割6分8厘でメジャー5位。サイ・ヤング賞投票で3位に入った一昨年は2割5分8厘で同じくメジャー5位と、抜群の安定感を誇る。岩隈のキャリアでの被出塁率は2割7分6厘だが、デビューイヤーに中継ぎで14試合の登板があり、そこでの被出塁率は3割4分6厘と大きく数字を落としている。これを除いて先発登板のみに限定すると、3年間での成績はダットン氏が紹介した通り2割7分1厘となっている。

 昨季、岩隈の四球数は「21」でメジャー2番目に少なかった。制球力はすでにメジャーでも屈指とされており、「コントロール・アーティスト」とも表現される。無駄な走者を出さないことで、被出塁率が大きく抑えられていることは間違いない。

 昨年はキャンプ前の自主トレで右中指の腱を負傷し、出遅れた岩隈だが、今年は順調に調整を続けている。7日(日本時間8日)にはオープン戦初登板となるダイヤモンドバックス戦で2回をパーフェクト投球。6個のアウトのうち、マーク・トランボの右直を除く5個を内野ゴロで奪うなど持ち味を存分に発揮し、1人の出塁も許さなかった。

 しっかりトレーニングを重ねている今年は、さらに安定したピッチングが見られる可能性は高そうだ。メジャートップクラスの実力者として、岩隈の存在感は年を重ねるごとに大きくなっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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