サイ・ヤング賞への大きな鍵に 岩隈が昨季終盤に失速した要因とは
指揮官「彼はこのキャンプですごく力強く見える。復調することを期待している」
「指がピッチングに影響したと思っていません。全体的な疲労ですね。スプリングキャンプに参加できなかったので、それが自分自身に影響したと思っています。特に終盤で」
右腕は通訳を介してこう語ったという。昨年はスプリングキャンプ前の自主トレ中に右手中指の腱を損傷。キャンプ中は懸命なリハビリに励んだが、添え木で固定した指では投球練習などはできなかった。
「6か月のシーズンに向けて体を作り上げ、腕を作る。(スプリングキャンプは)とても重要なんだ。彼は反復練習をせずに、いきなり火の中に飛び込まなければいけなかった。それは異常なほどに大変なことだ」
ロイド・マクレンドン監督もこう語っている。キャンプでのトレーニング不足がスタミナ面に大きく影響し、終盤の失速につながったようだ。
一方、記事では岩隈が2013年シーズンに終盤の8試合で4勝0敗、防御率1.62という圧倒的な成績を残したことを紹介。このシーズンはしっかりと開幕前の準備をできていたという。
「彼はこのキャンプですごく力強く見える。復調することを期待しているよ。復調というけれど、この男は昨年も信じられないようなシーズンを送ったんだけれどね。時々、彼が本当はどれだけ素晴らしい選手なのか、忘れてしまうんだ」
指揮官がそう大きな期待を寄せる岩隈。本調子ならサイ・ヤング賞を狙えるエースが、マリナーズを2001年シーズン以来のプレーオフに導く。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count