紆余曲折を経て巡ってきたチャンス 中日・福田永将にブレイクの兆し
「言われたところでやるだけです」、ひた向きに努力を続ける26歳
しかし、肝心の打撃で打率1割7分6厘とアピールに失敗。わずか1年で内野手に逆戻りしたが、昨年4月に1軍に昇格した際もチーム事情でミットを持参。強みになるはずの「捕手経験者」の肩書に振り回され続けてきた。
プロ9年目。今季結果が出せなければ、立場が危うくなってもおかしくない。森野やルナから一塁のスタメンを奪うのは容易ではないが、右の代打は手薄だ。通算4本塁打のうち、3発を代打で記録と一振りで結果を残してきた実績もある。
昨年11月に結婚。春季キャンプで土井正博臨時打撃コーチに助言を受け、取り組んできた打撃改造にも一定の成果が出た。ここまでの8年間、「言われたところでやるだけです」と再三のコンバートにも黙々と努力を重ねてきた。紆余曲折を経てようやくつかみかけたチャンス。「背番号55」には今年こそ自ら狙いを定め、確固たる居場所をつかんでほしい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count