オリックス先発陣の救世主に 開幕ローテ掴んだドラ1左腕・山崎の覚悟

オープン戦最終登板でノーヒットの圧巻投球、開幕1軍に当確ランプ灯した山崎

 開幕1軍の切符を自らの手で勝ち取った。オリックスの山崎福也が最後の最後でドラフト1位の意地を見せた。

「真っすぐも変化球も低めに決まったし、リズムよく投げられた。自分らしい投球ができた」

 オープン戦最後の1戦となった3月22日の阪神戦(京セラドーム)。開幕ローテーション最後の1枠をかけたマウンドは5回無安打無失点。鳥谷、ゴメス、マートンらが並ぶベストオーダーの阪神打線に対し許した走者は四球で与えた1人のみ。圧巻の投球内容で目標だった開幕1軍に当確ランプを灯した。

 自分自身を信じ抜いた。大学通算20勝の看板を引っさげ昨年オリックスから1位指名を受け入団。春季キャンプも当然1軍スタートだったが早くもプロの壁にぶち当たる。初の実戦マウンドとなった2月24日の韓国・斗山との練習試合(清武)。今年から韓国プロ野球に新規参入した格下の相手に2本塁打を浴びるなど、3回4安打5失点。キャンプを終えると2軍降格が告げられた。

 それでも腐ることなく練習に没頭した。

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