開幕カードで「ブレーキ」と「ヒーロー」に SBの勝敗分ける新4番の出来

右打者で史上初の8年連続3割がかかる内川、その4番像とは

「4番=ホームランバッター」という、周囲が一般的に考える「4番像」からは遠い。昨季の本塁打は18本。キャリアハイでも13年の19本が最高で、自らも「大きいのを打つタイプではない」と認識している。打撃練習では、チームで3本の指に入るほど柵越えを連発するが、実戦でアーチを追い求めることはない。
 
「(長打を)追いかけて、全てを無くすよりも、今まで積み上げてきたものの中から、どうしようか、と。それを生かすことを考えている。3番の時と何も変わっていない」

 これが、内川の「4番像」だ。今季は右打者で史上初となる8年連続3割がかかる内川。詰まりながらも右前に落とす独特のヒットが代表するように、バットコントロールが最大の持ち味。昨季は22試合に欠場しながら、打点はチーム最多の74打点。13年は92打点を挙げている。勝負強さはチーム随一なのだ。

 昨季のソフトバンクの95本塁打はリーグ5位。それでも、チーム総得点はリーグで唯一、600点を超える607点だった。連打で得点を生む「つながり」が、今のソフトバンクの特徴でもある。

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