今季の新外国人投手の期待度は? 大器の片鱗を感じさせる西武の郭俊麟

左サイドスローのガラテ投手は三振の山を築くか?

 また、今年は昨年台湾球界でプレーした投手が4人も入団した。台湾のアマチュアからのNPB入りも1人いる。

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台湾で活躍したリリーフ候補の4投手

○ミゲル・メヒア投手(西武)

 昨年、台湾球界新記録の35セーブを挙げた。台湾球界のセーブ王が日本にやって来たのは1997年のロバート・ウィッシュネフスキー投手(西武)、2004年のラモン・モレル投手(阪神)に続いて3人目となる。だがミゲル・メヒア投手は、この3人の中では最も三振を奪う頻度が低かった。四球も特に少ないわけではない。一昨年は先発投手を務めていたが、内容は昨年とあまり変わらない。なお、日本ハムの入団テストを受けているが不合格となっている。

 それでもセーブ王になれるだけの投球を見せられたのは、ゴロを打たせアウトにつなげられていたところが大きそうだ。三振、四球を妥当な域に収め打球管理で勝負したいところだが、オープン戦3試合3.1回で与四球6と制球に苦労している模様。現状ではリリーフ陣に割って入るのは難しいか。開幕は二軍スタート。

○エスメリン・バスケス投手(西武)【開幕一軍】

 ミゲル・メヒア投手と同じゴロを打たせる傾向のある投手だが、同投手よりもさらに三振が奪えず、四球を与える割合も高い。メジャー経験は豊富で、通算147試合に登板し9回当たり7.2個の三振を奪っている。これは台湾時代よりもよい数字だが、現状は打球管理で勝負する部類に入る投手だろう。ただ、西武の内野守備はあまり芳しいものではなく、彼らの特長が発揮できるかはわからない。オープン戦では7試合6.1回に登板し自責点1と折り合いはつけ、開幕一軍入りを果たした。開幕3戦目の7回に登場しライナー2本と外野フライ1。

○アマウリ・リーバス投手(中日)

 2011、2012年に3A級でのプレー経験があるが特筆すべき数字はない。昨年の台湾では9回当たり7.7個の三振を奪い、四球も少なかった。三振と四球のバランスを見るK/BBは 4.33とよい数字だったが、登板が30イニングと少なかったため参考にしにくい。オープン戦では2試合4.1回で被本塁打4、与四球4と苦しんだ。開幕は二軍でスタート。

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