田中将大の仕上がりにヤ軍監督も満足 「彼は全てのハードルを乗り越えた」

OP戦最終登板は5回途中3失点も「彼の仕上がりにすごく満足している。みんな安心している」

 この日も、ジラルディ監督は田中以外にも肘の靭帯を痛めてトミー・ジョン手術を受ける投手がメジャーで増加傾向にあることについて、こう明かしている。

「最近のピッチャーについてはいつ何が起こるかわからない。少し靭帯が傷ついていている投手はたくさんいて、しばらくピッチングを続ける選手もいる。理由はともかく、すぐに手術する選手もいれば、投げ続ける投手もいる」

 開幕後もピンストライプの名門の浮沈を左右する田中の肘の状況に注視を続ける方針も明らかにした。ただ、現時点で田中の状態に不安はない。

 エースはこの日、エドゥアルド・エスコバルにソロホームランを浴びるなど3失点。オープン戦は通算14回2/3を投げて13安打5失点、防御率3.07。13奪三振で、四球は1だった。本人は制球が良くなかったと話したものの、この日は76球を投げ、ストライクが56球。ストライク率は73パーセントと高い数値を叩き出している。

「オフシーズンの彼の仕上がりに私はすごく満足している。彼が先発試合を乗り切ることができ、そして、体づくりをできたことで、みんな安心していると思う」

 指揮官はこう語り、右腕の状態に手応えを示している。大きな期待を背負い、田中は開幕戦のマウンドに上がる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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