MLB行き浮上のグリエル 批判の声相次ぐも、評価は「オールスター」級?

グリエルに対するMLBスカウトの評価とは

 右太もも裏の故障を理由に来日を延期し、DeNAとの契約が解除となったユリエスキ・グリエル内野手。キューバの国内リーグ終了後、チームに合流する予定となっていたが、いつになっても来日せず、ついに退団する形となった。これにはファンや関係者の間でも批判の声が相次ぎ、米スポーツ専門局「ESPN」スペイン語版もDeNAサイドに負傷の情報等を公開しなかった態度に「プロの道義とは完全にかけ離れた行為」と指摘。ただその一方でメジャー球団と契約する可能性も取り沙汰されており、その去就が注目されている。

 では、グリエルはMLBのスカウトからどのような評価を受けているのだろうか。

 今年2月にプエルトリコで開催されていたカリビアン・シリーズにキューバ代表として参加したグリエルらについて、ESPNは以前に「カリビアンシリーズのキューバをスカウトする」との見出しで特集していた。

 アメリカ政府とキューバ政府の国交正常化交渉が進む中、カリビアン・シリーズにはメジャーリーグのスカウトが集結。その打者部門の筆頭に位置していたのがグリエルだった。

 記事では「グリエルはキューバ代表のロースター最高のピュアヒッター。数年の間、スカウトのレーダーに彼の名前は存在している。右打ちの三塁手は卓越した打撃センスによる圧倒的なバットスピードを誇る」と評価。最高80ポイント、最低20ポイントの中で、スカウト陣全員がグリエルのパワー部門に関して70から60ポイントという高い評価を与えていた。

 認められているのは打撃だけではない。「キューバ代表選手の中でも最高の守備力を誇る。グラブさばきも非常に優秀で、肩もプラスプラス(最高級)」と、ディフェンス面での圧倒的な評価も手にしている。

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