NYメディアは一斉に今季の田中将大を不安視 辛辣な評価を覆せるか

「ブルージェイズは田中に最悪の評価」

 また、地元紙「ニューヨーク・デイリーニューズ」も「マサヒロ・タナカは開幕戦でブルージェイズ相手に1-6負けで滅多打ちにされる」と報道。

 さらに地元紙「ニューヨーク・ポスト」は「ブルージェイズは田中に最悪の評価。『打ちやすくなった』」との見出しで記事を掲載。この日、田中相手にヒットなしに終わったブルージェイズの7番打者ダルトン・ポンペイが「彼は時速89、90マイル(143、145キロ)で投げていた。打ちやすくなった。ボールを動かした時だけ、打者の体勢を崩すことができる。彼の制球は問題なかった。彼は去年、衝撃的だったよ。今年の彼がそうじゃないとは言わないよ。でも、いくつかのミスはあったよね」と語ったことを紹介している。

 ジョー・シラルディ監督やロスチャイルド投手コーチはこの1試合で悲観的にならずに、前向きなコメントを残しているが各メディアには厳しい論調が並ぶ。ここまで注目されるのも田中の昨年の圧倒的な活躍があったからこそ。そして、ピンストライプの名門のエースという期待を担うからだ。

 エース級の活躍を見せた昨季の前半戦は称賛の嵐だった。1戦だけで態度を豹変させることもあるNYメディア。それだけに次戦以降に修正できれば、再び称賛の声は戻ってくるに違いない。超辛口の批判に屈することなく、周囲の不安を吹き飛ばすような活躍を期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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