開幕戦で乱調の田中将大にNY地元紙が提言 「今、手術を受けさせるべき」

「怪我をする前のエースの姿は跡形もなかった」

 田中の球速低下は、開幕前のヤンキースの一大トピックとなっていた。田中は昨年打ち込まれることが多かったフォーシーム(直球)ではなく、シュート気味に変化するツーシーム系の速球を軸にし、ボールを動かすスタイルにキャンプ中からシフトしている。

 そして、メジャー自身初となる開幕投手として迎えたブルージェイズ戦では、田中が打ち込まれてヤンキースは1-6で敗戦。ヤンキースの開幕投手としての4回降板は、1985年の名ナックルボーラー、フィル・ニークロ氏以来30年ぶりだった。

 右肘故障と前後した最近メジャー登板5試合中4試合で4失点以上を喫している右腕ついて、記事では「怪我をする前のエースの姿は跡形もなかった」とまで指摘する。

 トミー・ジョン手術に踏み切れば、全治1年以上を必要とする。ヤンキースは今季、田中をエースに据え、5日に一回の圧倒的なピッチングを期待しているだけに、即時手術はヤンキースにとって「最悪のシナリオ」だという。

 ただ、ジョー・ジラルディ監督は「これも彼の投球の1つ。去年、成功した彼のスタイルなんだ。彼はファストボールで打者を吹き飛ばしてきたピッチャーではない」と変化しつつある田中のピッチングの正当性を主張する。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY