広島・新井が甲子園で決勝打 阪神ファンには「温かく迎えてくれて感謝」

ともに広島復帰の黒田に2勝目もたらすV打「黒田さんが頑張っていたんで『絶対に(走者を)還す』」

 広島の新井貴浩内野手が11日、敵地・甲子園での阪神戦で決勝タイムリーを放った。1-1の6回無死一、三塁の好機で相手先発メッセンジャーの直球を捉え、レフトオーバーのタイムリーツーベース。これで勢いづいた打線は、この回だけで4点を奪い、流れを引き寄せて7-2で快勝した。新井のバットが昨季まで所属していた“古巣”を沈め、先発の黒田博樹投手が復帰2勝目をマーク。広島は3連勝を飾った。

 試合後、お立ち台に立った新井は「チームが勝ったのが最高です。しっかりと自分のベストなプレーをしようと思って準備はしてました」と決勝タイムリーを振り返った。

 今季、ともに広島に復帰した黒田が粘りの投球を続ける中で迎えた好機での一打。「黒田さんが粘って粘って頑張っていたんで『ここで何とか』と思って。『絶対に(走者を)還すぞ』と」。今季最多116球を投げ、6回7安打2失点と力投した“盟友”に今季2勝目をもたらし、笑みを浮かべた。

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