田中将大、苦心の投球で今季初勝利 5回4失点も味方打線が大量援護

前回登板から投球の組み立てに変化、今季初勝利は収穫

 その裏、ヤンキースはエルズベリーの2点タイムリーなどで3点を追加。バックホルツをノックアウトした。

 10-3で迎えた5回、田中はペドロイアをセンターフライ、オルティスを一ゴロに打ち取る。しかし、ラミレスにはフルカウントからのスライダーをバックスクリーン右に運ばれてしまう。これで4失点目となった。続くサンドバルは3球三振に仕留め、この回でマウンドを降りた。

 ヤンキースはその後も点を加えて勝利した。

 田中はこの日、97球を投げてストライクは60球。ストライク率は62%と、田中にしてはまたも低い数字に終わった。

 ただ、MLB公式サイトの速報によると、フォーシーム(直球)は97球中25球で、割合は25.8%。82球中6球で7.3%だった開幕戦から大幅に増えており、前回登板から組み立てを変えてきたことがうかがえる。最速もツーシームで93マイル(約150キロ)をマークした。

 昨年はメジャーデビューから16試合連続クオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)のメジャー記録に並ぶ安定感を見せたが、その後は6試合連続でQSを達成できていない。それでも、本調子ではない中、苦心の投球で今季初勝利を掴めたことは収穫。防御率は7.00となっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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