不振のマ軍、フロント陣が緊急会談もオーナーは監督の去就問題を明言せず

レドモンド監督「私以上に落胆している人間はいない」

 一方で記事では、ローリア氏が監督解任に関する記録を保持していることをレポート。03年にはジェフ・トアボル監督をわずか38試合で解任。07年にはフレディ・ゴンザレス監督との契約を70試合で打ち切り、06年には、関係が良好ではなかった現ヤンキースのジョー・ジラルディ監督を、12年には成績不振だったオジー・ギーエン監督を1シーズンで交代させた経緯を紹介している。

 2017年まで契約を持つレドモンド監督は会談後、「何より、私以上にこの開幕直後の状況に落胆している人間はいない。我々は絶好調のスタートを予想していたが、それは実現しなかった。人々が書く内容を、私はコントロールできない。私にできることは不振を脱却し、安定した結果を出すことだ。私は過去2年間示してきたつもりだ。自分がどんな人間かみんなわかっていると思う。試合に勝つ。それしかない。私の関心はいつも変わらない。この状況を脱出して、試合に勝つためにこの球団が勝つためできることをするだけだ」と誓ったという。

 マーリンズはこのオフに主砲のジャンカルロ・スタントン外野手とプロスポーツ史上最高の大型契約を結び、クリスチャン・イエリッチ外野手とも長期契約で合意。トレードやFAでマーティン・プラド内野手、マイケル・モース内野手、ディー・ゴードン内野手、イチロー外野手、マット・レイトス投手、ダン・ヘイレン投手という大型補強にも成功しており、今季の躍進を予想する声も多かった。期待が高かった分、開幕からの不振は大きな波紋を呼んでいる。

 イチローはこの日のフィリーズ戦で、腰の張りが再発したイエリッチに代わり「6番・レフト」で先発。今季初のマルチヒットを放つなど活躍を見せたが、試合は3-7で敗れた。マーリンズはこれで5連敗となった。

 これまで開幕から全試合に出場しているイチローだが、信頼関係を築いていたレドモンド監督がチームを去ることになれば、41歳のレジェンドの出場機会にも変化を及ぼす可能性もある。今季メジャーで最も早く去就問題が浮上したレドモンド監督の動向には、大きな注目が集まっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY