注目高まるNFLとMLBの「二刀流」 波紋呼ぶスターQBウィルソンの発言

「二刀流」を本格始動させる可能性を示唆したウィルソン

 NFLシアトル・シーホークスのQBラッセル・ウィルソンが、二刀流に挑戦への意欲を見せ、話題になっている。

 2014年にスーパーボウル優勝を果たしたQBウィルソンが、かつてプロ野球選手だった話はよく知られているだろう。2010年のドラフトでロッキーズに4巡目で指名され、傘下マイナーで2年間プレーした。二塁手として合計93試合に出場し、打率は2割2分9厘、5本塁打、26打点。1Aレベル以上に進むことはなく、2012年にNFLでのキャリアを追うことを決め、同年のNFLドラフトでシーホークスに入団することになった。その後、NFLでの活躍はご存じのとおりで、今年は2季連続でチームをスーパーボウルに牽引することに成功。今やNFLを代表するQBに名を連ねるようになった。

 その一方で、ウィルソンが野球選手としての籍も残していることを思い出させたのが、2013年12月に行われたMLBウィンターミーティング最終日だった。

 他球団のメジャー40人枠から外れている選手を指名して獲得する「ルール5ドラフト」という制度を利用して、レンジャーズがロッキーズからウィルソンを獲得した。この結果、ウィルソンは野球選手としてはレンジャーズ支配下の選手となり、昨春と今春は1日ずつではあるが春キャンプにも参加。現在も現役野球選手としてのステータスを保持するため、レンジャーズ傘下3Aのラウンドロックのロースターに名を連ねている。

 言ってみれば、現段階でも「二刀流」ではあるのだが、先日ケーブル専門局HBOが行った独占インタビューでウィルソン自身が二刀流を本格始動させる可能性を示唆。周りも「これは面白い」と反応しているというわけだ。

 HBOのインタビューで「マイナー時代の成績がよければ、野球とアメフトの両方をプレーしていたか?」と質問されたウィルソンは次のように答えている。

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