田中将大は2戦連続QSも3連勝ならず スプリットの切れ味と雄叫び戻った
タイガース相手に7回途中3安打1失点も援護なし、7回に制球ミスで怒りの雄叫びもヤンキースは3連勝
ヤンキースの田中将大投手は23日(日本時間24日)、敵地でのタイガース戦で今季4度目の先発マウンドに上がり、勝敗は付かなかった。6回1/3を投げて3安打1失点、6奪三振、2四球も、味方の援護がなく3連勝はならず。しかし、切れ味のあるスプリットが増え、マウンド上で雄叫びを上げるなど気迫も十分。7回2安打無失点だった前回登板に続く快投で、完全復活へさらに前進した。ヤンキースは8回に勝ち越し、2-1で勝利して3連勝となった。
相手は強力タイガース打線、今季初の中4日、気温は2度という厳しい条件の中、田中は好投を見せた。
初回、田中は先頭のゴーズに外角へのスプリットを捉えられ、左翼線を破られる二塁打を浴びた。1死一、三塁となり、4番V・マルティネスには外角の直球をレフトに運ばれて犠牲フライ。先制を許した。
2、3回は三者凡退。4回は2死からJ・マルティネスにレフトオーバーの二塁打を浴びるも、続くセスペデスはスプリット3連投で空振り三振に打ちとった。
5回は再び三者凡退。すると、6回にヤンキース打線が2死三塁とチャンスを作り、マッキャンの打席で相手先発サンチェスがボーク。思わぬ形で同点に追いついた。
その裏、田中はゴーズを直球で空振り三振に仕留めると、キンズラーには9球目の直球で一邪飛、カブレラも直球で右飛と、速いボールで三者凡退に仕留めた。
7回、田中は1死からJ・マルティネスにスプリットを左翼線に運ばれ、二塁打を浴びる。続くセスペデスの打席では、4球目の直球が逆球となると、マウンド上で怒りの雄叫びを上げた。ピンチでギアが上がる田中らしく、気迫をみなぎらせた。しかし、その後はスプリットが2球続けてワンバウンドとなり、四球を与えた。
ここで球数は94球に。実質、中3・5日での登板ということもあり、ここで降板。救援投手が抑えて黒星は付かなかったが、3連勝はならなかった。
ヤンキースは8回にマッキャンの内野ゴロの間に1点を勝ち越し。救援のベタンセス、ミラーの好投もあり、そのまま2-1で勝利した。
田中は強力打線のタイガース相手に3安打の好投。現役最強打者のカブレラには1四球を与えたものの、無安打に抑えた。2試合連続のクオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)と安定感のある投球が続いている。
この日は94球を投げてストライクは60球。寒い中、ストライク率は64%。2勝1敗で防御率は3.22となっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count