イチローがまた1つ日本記録更新 日米通算1968得点で王貞治氏抜いた

ナショナルズ戦で後続の3ランで生還、日本で658得点、米国で1310得点を記録

 マーリンズのイチロー外野手が本拠地でのナショナルズ戦に「7番・レフト」で5試合連続の先発出場を果たし、日米通算1968得点目をマーク。王貞治氏の日本記録を更新した。試合は8-0でマーリンズが快勝して4連勝を飾った。

 5-0の8回、2死一塁からライト前ヒットで出塁すると、続くエチャバリアの2号3ランで生還。1967得点で並んでいた王氏の日本記録を更新し、単独1位となった。

 マーリンズは腰の張りを抱える正左翼手イエリッチが故障者リスト入り。5試合連続先発出場となったイチローは、2回の第1打席で二ゴロ併殺打に倒れた後、4回にはレフト前ヒットで5試合連続安打をマーク。しかし、ホームは踏めなかった。6回の第3打席は二ゴロだった。この日は4打数2安打1得点で打率2割8分6厘となった。

 イチローは日本で658得点、米国で1310得点をマーク。868本塁打の世界記録を保持している王氏は、それだけで868回本塁に還ってきているだけに、日米通算230本塁打のイチローがこの得点記録を抜くのは、まさに偉業と言える。

 1968得点は、1番打者として多くのヒットを放って出塁し、果敢に盗塁を成功させ、チャンスを作ってきたことを表す数字だ。イチローはメジャー移籍初年度の01年に127得点をマーク。そこから8年連続で100得点以上を記録していた。

 王氏は2006年の第1回WBCで監督を務め、日本を初代王者に導いた。同大会ではイチローもチームリーダーとしてチームを牽引。2人は強い絆で結ばれており、イチローは1人の人間として、そして野球人として王氏に尊敬の念を抱いている。

 通算安打など数々の日本記録を保持するイチローだが、尊敬する王氏を抜き去り、また1つ歴史を塗り替えた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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