好走塁の青木宣親は「メルクリウスのように速い」? いじられキャラも確立

試合後には昨季のリーグ優勝リング授賞式も、世界一球団では「みんな僕をいじりたいだけ」

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ワールドシリーズではジャイアンツと戦った青木宣親【写真:田口有史】

 6回に2ランホームランを放ったジャスティン・マックスウェル外野手とともに、昨年のワールドシリーズではロイヤルズの一員としてジャイアンツと戦った青木。古巣からア・リーグ優勝の記念リングが届き、クアーズ・フィールドのクラブハウスで15分間、授賞式が行われた。

「みんな僕をいじりたいだけなんじゃないですか。みんな、『おめでとう。でも、オレらのリングは全部ゴールドでできているけどね』という感じでしたね」

 青木は通訳を介してこう振り返ったという。

 授賞式の司会者を務めたジェレミー・アフェルト投手は「青木がいい仕事をした日に、これができてクールだ。彼らは今夜の勝利に貢献した。そして、青木は実際のところ、我々のワールドシリーズ優勝の手助けをしてくれたわけだからね。だから、すごくクールなんだ」と、同紙の取材に対してジョークを交えて語っている。青木は昨年のワールドシリーズでは14打数1安打と不振だった。

 活躍の後に、授賞式で同僚の笑顔を誘った青木は「本当に素晴らしい15分間でした。よかったけど、今年は優勝したいです」と語っている。この日は2打数無安打ながら1得点4四球1盗塁。打率は3割3厘に下がったものの、出塁率は3割9分1厘まで上昇した。

 高速のリードオフマン、そして、陽気なムードメーカーとして、故障者続出の王者で欠かせない主力となっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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