復調モードとなるか 巨人・村田修一の今年の苦悩と乗り越えるべき壁

故障者続出のチームにおいて村田に求められる仕事とは

 今年はスタメンから名前が消える事態となり、2年前と比べ、置かれている状況は厳しい。サードとファーストを守れる新外国人選手のフランシスコも1軍昇格が時間の問題となっている。ただ、何度も逆境を乗り越え、移籍してから巨人の3連覇に貢献してきた。坂本の離脱でまた出場の機会は得た。巻き返すチャンスは十分にある。

 村田がこれからはねのけていかなくてはならない壁は、フランシスコに勝つことやヒットを打つことだけではない。勝負強さを増すことも重要なポイントだ。

 チーム総得点は29日時点で87点でリーグ3位。巨人の打点上位3人の坂本、亀井、阿部(※金城は阿部と並び3位タイの8打点)は今1軍にいない。村田はまだ5打点。打線は1番・金城、3番・橋本、6番・井端が何とか支えている状況だ。塁に出ても、それを返せる選手がいない。今の選手でそれができるのはアンダーソンであり、村田しかいない。

 得点力アップには村田のバットが必要だ。それが原監督の願いでもある。多くの主力が戻ってくるまで、そして戻ってきてからも、村田はスタメンにいなくてはならない存在である。また持ち前の明るく、頼もしいお立ち台のコメントをファンは待ちわびている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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