高卒新人デビュー4戦連続安打 16年ぶり快挙の日本ハム・浅間の凄さとは

野球エリートという言葉がピタリとハマる浅間

 その後もスタメンに名を連ね、連続試合安打を4試合にまで伸ばした。ドラフト制導入以降、高卒ルーキーがデビュー戦から4戦連続安打を記録したのは1999年の赤田将吾(当時、西武)以来16年ぶりの快挙だった。

 投げるも打つも、スキを見せたら相手に飲み込まれ、敗者となるのがプロの世界。選手は日々、しのぎを削っている。浅間は自身の不安や緊張を隠すことなく、素直に口にする。

 それでも、グラウンドでは飄々(ひょうひょう)としている……ように見える。「弱み」を表面に出すことはない。いや、心の動揺を悟られることがない。数々の成功体験が自らの“防衛能力”を最大限に高めてきたのだろう。その経験が自信も生んできた。

 常に厳しい勝負の中に身を置き、自身のポジションを勝ち取ってきた。中学時代は新宿シニアに所属。3年時には16U世界選手権の日本代表メンバーに選出され、銅メダルを獲得した。

 名門の横浜高では入学間もない1年春からベンチ入り。2度、甲子園に出場した。2年夏の神奈川県大会では準々決勝で桐光学園と対戦。1学年上で、現楽天の守護神・松井裕樹から本塁打を放ち、その名を全国へと知らしめた。昨夏には再び日の丸を背負い、18Uアジア選手権に出場した。野球エリートという言葉がピタリとハマる。

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