イチロー、1安打で“神様”ルースに「4」　バント安打に「すごいスピード」

代打で絶妙セーフティーバント、6戦ぶりのメジャー通算2869安打目で連敗脱出に貢献

　マーリンズのイチロー外野手が13日（日本時間14日）、敵地でのドジャース戦に代打で出場し、セーフティーバントで内野安打をマークした。

　2点を追う7回無死一塁の場面で、ピッチャー・コサートの代打として登場。ドジャースは中継ぎ左腕リベラトーレにスイッチした。イチローは2ボール1ストライクからの4球目をバント。三塁線に絶妙なゴロを転がすと、ボールを処理したキャッチャー・グランダルの送球に“圧勝”し、一塁を駆け抜けた。

　試合を中継した地元TV局の実況は「すごいスピードだ！」と41歳の走力を絶賛した。

　イチローのヒットは5月7日のジャイアンツ戦以来6試合ぶり。これがメジャー通算2869安打目で、歴代42位のベーブ・ルース（2873本）に「4」と迫った。“野球の神様”超えに、いよいよカウントダウンに入っている。

　マーリンズは、さらにゴードン、プラドのヒットで1点を返すと、主砲スタントンが2点タイムリー。イチローが同点のホーム、ゴードンが逆転のホームを踏んだ。

　イチローは守備に就かずにこのまま交代。連敗中のマーリンズは9回、不調の守護神シシェックではなく、セットアッパーのラモスが登板して三者凡退。“新守護神”がしっかりと試合を締め、5－4で勝利して連敗を3で止めた。

　逆転に貢献したイチローは打率2割7分5厘とした。

【了】

フルカウント編集部●文　text by Full-Count