DeNAの貯金10は優勝した17年前を上回るスピード達成 1998年を振り返る

98年シーズンより18試合早く貯金10に到達したDeNA

 中畑ベイスターズの勢いが止まらない。15日の広島戦に勝利し、25勝15敗で首位をキープ。貯金10は、マシンガン打線と強力投手陣でリーグ優勝、日本一に輝いた1998年以来となった。

 79勝56敗1分、貯金23で終えているこの年、最初に貯金10になったのは58試合目の6月27日。今年はそれよりも早い40試合での到達となった。

 98年のベイスターズはとにかく夏場に強かった。4月を9勝9敗。5月を13勝10敗。貯金3で6月に入った。勝ち負けを繰り返し、6月7日に阪神に1-5で敗れ、貯金を使い果たした。しかし、勢いをつけたのは、今でも活躍する三浦大輔(当時24歳)の力投、そして大魔神・佐々木主浩の火消しだった。

 貯金10とした6月。夏の到来とともに、横浜ベイスターズも熱かった。

 23勝23敗で迎えた6月9日、神宮球場でのヤクルト戦。三浦とヤクルト・川崎の投げ合いは7回まで0-0。8回表に鈴木尚典のタイムリーで試合が動き、最後は佐々木が締め、2-0で勝利した。4位だったが、この会心の白星は首位へ向けての号砲だった。

 雨天中止をはさみ、6月11日の同カードでは主砲・ローズの本塁打、現在投手コーチの川村丈夫、島田直也らのリレーで7-2で勝利した。翌12日の中日戦はエース野村弘樹、佐々木のリレーで3連勝。13日は中日に敗れはしたが、6月16日の阪神戦、三浦-佐々木の盤石リレーで1-0で勝利。ここから連勝がスタートした。

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