マーリンズ名物オーナーがまた大ナタ 監督解任に「ローリアの狂った世界」

イチローの起用法に影響がある可能性も、「監督解任で問題は解決するか?」

 開幕投手のヘンダーソン・アルバレスは肩の炎症でDL入りしていたが、17日のブレーブス戦で復帰。しかし、5回1/3を投げて6失点を喫し、防御率は6.23に悪化した。新加入のマット・レイトス投手も防御率5.54と不振で、抑えのスティーブ・シシェック投手は4度の救援失敗で防御率8.78となり、クローザーの任を解かれていた。

「マーリンズは今季これまでの試合で全てに関して期待外れとしか言いようがない。監督解任で問題は解決するか? それには疑いが残る。どちらかといえば(必要なのは)、イエリッチやアルバレスらの不振脱却。そして、ホセ・フェルナンデスの復帰である」

 記事ではこのように予想。さらに、以下のように分析した。

「レドモンドの解任は典型的な“選手をクビにできないので、監督をクビにする”という動きだ。マーリンズは昨年、レドモンドの下で前年よりも14勝多く積み上げたが(注:実際は15勝)、今季はスタートが不振だったので、彼はスケープゴートになった。これは世の常だ。現状では、マーリンズのチームはプレーオフ争いのレースに戻るまであと1歩という状況ではない。様々な問題が進行している。もしも、レドモンド監督が問題の一部だとするなら、彼はとても少ない一部に過ぎない」

 イチローら選手と固い信頼関係を築き、手腕に定評のあった44歳の指揮官の解任は惜しまれている。全38試合に出場し、そのうち22試合に先発してきたイチローの起用法に影響が出る可能性もある。世界一に輝いた03年のように監督交代でチームに変化はあるだろうか。それとも、ただの悲劇に終わってしまうのか。マーリンズの今後の戦いに注目が集まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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