異なるスタイルでルースに並んだイチロー “野球の神様”への思いとは

「あまりにも選手としてタイプが違いすぎているので、比べることは難しい」

 イチローはMLB公式サイトの取材に対して「ベーブ・ルースについて考えると、彼は間違いなくホームラン打者であるということ。彼のプレーを見たこともありませんし、彼について多くの知識もありません。個人的には僕は選手としてのタイプがあまりに違うということ。僕はヒットを打つのが好きですし、足を使って色々な形のヒットを打つ。彼は間違いなくホームランヒッターですよね」と語ったという。

 有資格1年目で殿堂入りが有力と言われているイチローは圧倒的なスピードを生かしたプレーで、パワー全盛のメジャーを席巻。一方、1936年に殿堂入りを果たしているルースは、通算714本塁打を放った史上屈指のスラッガー。打撃スタイルは対極に位置しているとも言える。

「ですから、比べることはできませんよね。間違いなく今、同じ数字でたまたま並んでいますが、あまりにも選手としてタイプが違いすぎているので、比べることは難しいですよね」

 イチローは歴史上の偉人に敬意を表するように、こう言葉を重ねている。

 神様に並ぶ2安打で打率2割8分7厘に上昇したイチロー。メジャー通算3000本という金字塔まで127本と着実に近づいている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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