ヤンキースGM特別補佐の松井秀喜氏が3Aで指導 勝負強さの伝授に期待?
期待される“特殊能力”の伝授、「緊迫した状況や勝利のかかった場面での成功は感銘的」
若手に打撃のコツなどを伝える役目を果たすべくスクラントンに足を運んだ松井氏だが、チームとしては選手に伝授してもらいたい“特殊能力”があるようだ。それは絶大な勝負強さだという。
「ビッグチャンスが来ると、ヒデキは凄かった。彼の血管には氷が流れているんだ。どんなプレッシャーも存在しない。パニックにもならない。選手には、彼のような人間からそういう話を聞いてもらいたいんだよ」
トーマスコーチはこう語っている。
今回がスクラントンでの3度目の指導だったという松井氏。選手はすでに刺激を受けている様子だ。
スレイド・ヒースコレット外野手は「彼(の話)には、みんな耳を傾けている。彼の成績、成功を見ればそうなる。特に緊迫した状況や勝利のかかった場面での彼の成功を見れば、その成績は感銘的だよ。勝負強くなるには、安定感を手にするためには、どうすべきか。すべての打席にどのような心づもりで臨むべきか。それを知る必要がある。彼はどんな状況であろうが、常に動じないことを熟知している。それを聞くことは財産になる」と語っている。
また、2012年に松井氏がレイズとマイナー契約を結んだ際、3Aダーラムで一緒にプレー経験があるコール・フィゲロア内野手は「みんな彼にすごくアドバイスを求めているんだ。彼の英語もうまいし、すごく話しやすいよ」と話している。
“ゴジラ二世”の育成という大役に、松井氏は尽力しているようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count