歴代41位タイに浮上のイチロー　「更なるエリートの域に足を踏み入れる」

オットに並ぶ通算2876安打、「バットを持った魔法使い」

　マーリンズのイチロー外野手は24日（日本時間25日）、本拠地でのオリオールズ戦に代打で出場し、メジャー通算2876本目のヒットを放った。野球殿堂入りしているメル・オットに並び、通算安打数でメジャー歴代41位タイに浮上。次々と往年の名選手を抜いていく安打製造機に、地元メディアも高い関心を寄せている。

　5－2で迎えた8回、イチローは2死走者なしで、中継ぎ右腕ダイソンの代打として打席へ。すると、オリオールズの地元ボルティモア向けに試合を放送していた「ミッドアトランティック・スポーツネットワーク」は、通算安打の歴代ランキングを画面で紹介した。

「イチロー・スズキが代打です。歴代安打記録で上昇しています。現在、歴代42位。すでにベーブ・ルースを抜き、メル・オットに1本差としています」

　22日（同23日）に2安打を放ち、ベーブ・ルース（2874安打）を抜いたイチローが歴代単独42位に入ったランキングについて、こう説明した。

　そして、イチローが相手左腕マティスの4球目のスライダーをセンター前に弾き返すと「塁打です。二遊間の間を抜けて行きました。バットを持った魔法使いですね。これでメル・オットと並びました。歴代41位です。彼のしていることはバットを確実なアングルで当てる。それでヒットを打っているわけです」とその打撃技術を絶賛した。