4日の登板が決定した田中将大 体調見極めの壁は「言葉」と「闘争心」?

なぜ選手の闘争心がコンディション把握の妨げになるのか?

「隠し事のないコミニケーションが必要だと考えている。野球の世界では闘争心は選手を成功させる要素となる。“ちょっと痛むだけ”と、私も(現役時代)いつも言っていた。自分が分かるまで2週間、足首を骨折したままプレーしていた記憶がある。

 それも選手生活の一部ではあるが、自分のパフォーマンスに影響を与え始めるまで、選手はその重要さを理解しない。チェース・ウィットリーも他の多くの選手と変わらない。田中もおそらくそうだと思う。我々は全てを把握し、色々な兆候を探る努力をするしかない」

 記事の中で、指揮官はそう語っている。

 4月下旬にDL入りした田中の代わりに先発ローテーションに入ったウィットリーは好投を続けたが、トミー・ジョン手術を受けて今季絶望となった。田中も昨年7月に右肘の痛みを訴えた時には、すでに靭帯に傷が付いていた。

 マウンド上で示す旺盛な闘志は田中の最大の武器。だが、コミュニケーションの難しさもあるだけに、ジラルディ監督はチームの浮沈を左右するエース右腕の健康状態の確認には、慎重に慎重を重ねるつもりのようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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