マ軍主砲スタントンの異変を米メディアが指摘!? 本塁打、打点は量産も…

外角のボールに苦しむ主砲、ライトが本職のイチローも控えているが…

 ただ、メジャーの花形と言える強烈なホームランとは対照的に、今季打率は2割3分2厘。昨年37本塁打でホームラン王に輝いたスラッガーだが、打率は2割8分8厘だっただけに、今季は苦しんでいる。

 ESPNでは、特に外角のボールの対応に苦慮していることが不安定な打撃の理由と分析。今季、外角のボールに対するスイング率は例年以上だが、そのうちインプレーになる確率は27%だという。過去三年間では最低でも33%を記録していたことから、外角のボールに多く手を出しながらも、それをしっかり捉えられていないという傾向が見て取れるというのだ。

 スタントンは今季49試合でリーグワーストの67三振。これはシーズン217三振という不名誉なペースとなる。スタントン自身は昨年170三振だったが、この数字を47個も更新するペースだという。昨年はフィリーズのライアン・ハワード内野手が年間190三振でメジャー最多三振記録だった。

 ライトのレギュラーであるスタントンは、マーリンズとオフに北米スポーツ最高となる13年3億2500万ドルという年俸総額で契約を延長したばかり。44打点はリーグトップ、15本塁打はリーグ2位と強烈なパワーを見せつけ、守備でも好プレーを見せている。だが、打率と三振数には改善の余地がある。

 前GMのダン・ジェニングス監督は、就任してから主砲を一度も休ませていない。チームには、ライトが本職のイチロー外野手もベンチに控えている。傾向がはっきりと出ているだけに、新指揮官の采配にも注目が集まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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