今年も「トラウトVSカブレラ」の一騎打ち? メジャーのMVP争いはどうなる

今季はともに好調、「トラウトの時代。だが、その流れはそこまで速くはない」

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「天才」の異名をほしいままにするエンゼルスのマイク・トラウト【写真:田口有史】

 そして、昨シーズン、ついにトラウトが頂点に輝いた。打率は2割8分7厘だったが、36本塁打、リーグトップの111打点、16盗塁を記録。MVPに輝いた。一方、カブレラは打率3割1分3厘、本塁打25本、109打点という成績に終わった。二塁打はリーグトップの52本を放ったが、本塁打数が前年から19本も下回った。

 WARではトラウトは7.9、カブレラは4.9(WARはいずれもESPN参照)となっている。トラウトはエンゼルスのア・リーグ西地区優勝に貢献し、チームを久々のプレーオフ進出に導いたことも評価の対象となった。

 「去年で決着がついたのか。いや、一過性のトレンドに過ぎないのだろうか。ロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウトがデトロイト・タイガースで過去二度受賞のミゲル・カブレラから新たなア・リーグMVPに取って代わった。カブレラは好調を維持しているが、3冠王時代の数字は過去のものとなった。

 今、トラウトの時代だ。(サイバーメトリックスでは2年以上前からそう伝えていたのだが)。だが、その流れはそこまで速くはない。健康体を取り戻し、復活したミギーはカブレラ対トラウトの論争を再び呼び起こす。少なくともベースボールメディアの間では、だ」

 USAトゥデー紙は特集で、ア・リーグのナンバーワンプレーヤー争いに関して、こう考察を加えている。

 復活を期すカブレラは、昨年10月に痛みを抱えてきた右足首にメスを入れた。関節部分の骨の末端部分が磨耗により棘状に変形し、痛みを生み出す骨棘障害に苦しんできたが、元凶を取り除いた。

 カブレラは今季打率3割3分3厘(リーグ4位)、11本塁打(8位タイ)、34打点(7位)と序盤戦で好調なバッティングを見せている。WARでは2.3(リーグ8位)としている。

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