驚異の日本新ペース 日本ハム西川遥輝はなぜ三塁打量産できる?

“三塁打の条件”を満たさずとも三塁に到達できる男

 球界随一のスピードスターと言っても過言ではない。日本ハムの西川遥輝内野手だ。

 プロ野球で最も出にくいとされているのが三塁打。プロで活躍する外野手の肩、打球判断、中継技術を考えれば、当然のことだろう。外野手の間を抜け、球場内のインフィールドで、しかも三塁ベースから遠い右方向最深部に到達する打球を放つことが必要となる。もちろん走力も求められる。いわば、長打力にスピードを兼ね備えていなければ、打つことは難しい。

 だが、西川にとってはそうとも言い切れない。いや“三塁打の条件”を満たさずとも、この男は三塁へと到達することができる。

 今季、6月2日現在までで、8本の三塁打を放っている。その半分の4本がセンターから左方向。時にスライディングすらすることなく、悠々と三塁キャンバスを踏む。5月17日のオリックス戦では左中間への当たりで三塁を陥れた。外野守備が大きく乱れたわけでもなかった。

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