イチロー、歴代1位にカウントダウン ピート・ローズ超えへ残り「100」

日米通算4156安打でローズまで100安打、2位のカッブまでは33安打

 マーリンズのイチロー外野手が、「歴代1位」に向けていよいよカウントダウンに入った。3日(日本時間4日)のカブス戦で3試合ぶりに先発し、3打数1安打でメジャー通算2878安打目をマーク。並んでいたオマー・ビスケルを抜き、歴代単独40位に浮上した。

 同時に、日米通算のヒット数は4156本に到達。歴代1位のピート・ローズは4256安打で、イチローは残り「100」とした。ローズの背中が見えてきた。

 日米通算という数字には、様々な見方がある。ただ、イチローが2013年8月に日米通算4000本安打を達成した時、当時のヤンキースタジアムではセレモニーが行われ、場内は祝福ムードに包まれた。日米通算記録であっても、米国内では1つの「マイルストーン」として捉えられていることは間違いない。

 イチロー自身、その時の試合後に「ややこしい数字なので。両方のリーグの数字を足しているものですから難しい」としながら「こういう切りのいい数字というのは1000回に1回しか来ないので、それを4回重ねられたことはとても……、とてもじゃないですね。それなりかなと思います」と胸の内を明かしている。

 また、同時に、10年連続200本安打を達成した時にローズの記録を「是非超えたい」としていたことを聞かれると「そんなとんがってましたかね、僕」と笑みを交えて話し、「あの時ね、なんか、ちょっと僕に対して挑戦的というか、そういう話を聞いたんですよね。でも実は、そうではないらしいです。なので、そんな誘導には、今の僕は引っかからない(笑)。そういう自分を演じているらしいですね、ピート・ローズさんは」と話していた。

 ローズの記録の前には、歴代2位の通算4189安打のタイ・カッブもいる。あと33本と、到達は目前に迫っている。イチローの1本1本のヒットから目を離せない日は続きそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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