前DeNAのグリエルに生じた“異変”に米メディアが注目　「何かが起きている」

2月のカリビアンシリーズでは見違えるようなハッスルプレーを続けたグリエル

　メジャーのスカウトもグリエルの変化を察知しているようだ。メジャー球団の垂涎の的であるグリエルだが、近年は野球に対する意欲の欠如が顕在化していたという。

「ルルデスはフィールド上で情熱とエネルギーを発散し、称賛を受けていたが、ここ数年間、ユリエスキのやる気の度合いについては批判が広がっていたという。キューバリーグでは、20、21歳と2年連続MVPに輝いた。多くのスカウトは、10年以上代表でプレーしてきた彼が単純に飽きて、一生懸命プレーしようとするモチベーションがないように見えると評価していた」

　記事ではこう分析している。

　だが、今年2月にプエリトルコで行われたカリビアンシリーズを視察したメジャースカウトは、キューバ代表として見違えるのようなハッスルプレーを続けたユリエスキの姿に刮目。こう絶賛していたという。

「あんなによく走る彼を見たことがなかった。おそらく彼を視察し始めてから最高の出来だったのでは」

　代表登録、契約問題、モチベーション回復。グリエルにまつわる3つの謎が指し示すものは、やはりメジャー移籍なのだろうか。それとも、何か違う理由があるのか。

　昨年12月にバラク・オバマ大統領がキューバとの国交正常化を目指すと宣言してから、メジャーに選手を送り込むことを希望するキューバ野球協会関係者は多いという。巨額の年俸の一部を手にできることが理由だ。キューバ球界の有力者の間では、来年か再来年にMLB球団との契約が自由化すると信じる者が目立つとも記事では指摘されている。

　以前、意中の球団について「ニューヨーク・ヤンキース」と明言していたグリエルに生じた異変には、どんな答えが隠されているのだろうか。

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フルカウント編集部●文　text by Full-Count