阿部が再び離脱も、小林には声かからず どうなる巨人の捕手起用

首痛で登録抹消した阿部の穴をどう埋める?

 7日、巨人は扇の要、阿部慎之助の登録を抹消した。一度は東京ドームに姿を見せた阿部だったが、首の痛みは限界に達していた。「チームに迷惑をかけて申し訳ない。リハビリをしっかりとして戻ってきたい」と苦しい胸の内を明かした。

 阿部は前日の試合でファウルチップをマスク越しに受けた。衝撃は計り知れないものだった。もともと、首は万全ではなく、痛みを抱えながらプレーしていた。欠場や先発落ちが多かったのは、それが原因と見られている。

 首の痛みは全身に通じるものがある。打撃にも守備にも影響がでる箇所で、プレーしながら悪化してしまう。最後にとどめをさされたような格好となった。巨人のチーム打率がリーグ5位と低迷しているのは、阿部が傷を抱えながら戦っていたことも1つの理由と考えられる。

 ただ、先発投手陣が好調だったことには、阿部のリードが大きく影響していた。阿部に代わり、2軍からベテラン捕手の加藤健が招集され、1軍は相川亮二、實松一成、加藤健の3捕手で戦うことになった。今後は投手陣とどう化学反応を起こしていくかが、優勝へのカギとなる。

 当面は横浜、ヤクルトでプレーし、経験豊富な相川が主戦でマスクをかぶることになりそうだ。右太もも裏の肉離れから復帰し、バッティングも好調。ほとんどの先発投手は相川とのバッテリーになるとみられる。

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