青木宣親、絶好調の1、2番コンビでジ軍を牽引 「攻撃に火をつけている」

パニクも青木を称賛「彼がピッチャーのリズムを狂わせる。僕はその恩恵にあずかっている」

 凱旋試合で輝いたパニクは、初回に2ランホームランを放つと、地元テレビの実況から「またしてもパニクアタック!」と絶叫を引き出した。好調の要因の1つとして、リードオフマンの青木から恩恵を受けていることを本人は明かしているという。

「彼はいつも出塁しているように感じるよ。彼のスピードでピッチャーは悩まされてしまうので、それがすごいよね。ピッチャーのリズムを狂わせる。ほとんどの場合で、打者だけに集中することができない。そうなると、ちらほら失投やミスがでてくる。僕は時々、その恩恵にあずかっているんだ」

 記事では、パニクのこんなコメントを紹介している。

 青木の活躍も圧倒的だ。6月に入ってから7試合連続安打で、その間は31打数15安打の打率4割8分4厘と絶好調。打率3割3分3厘はリーグ4位、出塁率4割2厘は同6位、12盗塁は同6位タイと好成績を残している。

 今季わずか17三振という粘り強さも高い評価を得ており、試合開始前にはニューヨークでテレビ中継していた「スポーツネット・ニューヨーク」の実況も「今季リーグで最も三振を奪えないバッターです」と紹介していた。

 青木はパニクについて、試合後のテレビインタビューでこう明かしている。

「自分が出たら必ずと言っていいほどチャンスを広げてくれる。とにかく2人でつないで、つないでクリーンアップにと思っています。塁に出たらとにかく積極的に行こうとはいつも思ってる。塁にいることで、バッターが打ちやすくなるように。そういう風に考えてくれると自分の存在価値も上がってくる」

 2人の間では、強い信頼関係が出来上がっているようだ。

 MLBオールスター投票の外野部門では、第3回中間発表の時点で4位に入っている青木。初選出へ向け、3位スタントンへの猛追を見せているが、全米での評価はまさにうなぎのぼりだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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