オリ・ディクソンが8回127球の熱投で7勝目 「こんなに投げたのは久しぶり」

「低めに集めてゴロを打たせて、チームが良い形で勝たせてくれた」

 オリックスが本拠地でのヤクルト戦を3-1で勝利し、連敗を3で止めた。オリックスは先発のディクソンが8回127球1失点の熱投で、ハーラーダービートップに並ぶ7勝目をマーク。打っては中島が3回に先制2ランを放ち、ディクソンを援護した。

 試合後、投のヒーロー・ディクソンと打のヒーロー・中島が揃ってお立ち台へ。8回127球を投げたディクソンは少し疲れた表情で「こんなに球数を投げたのは久しぶりだったので疲れましたが、守備の皆さんだったり、バッティングでも良い形で点を獲ってくれたので、本当に皆さんに感謝したいと思いますし、誇りに思います」と、粘りのピッチングを振り返った。

 先制ホームランを放った中島を横に見ながら「あのホームランが試合のターニングポイントだったと思うので、打ってくれて本当に嬉しく思います。凄く良いホームランだったと思います」とねぎらった。

 ディクソンは、アウトの半数近くを内野ゴロで打ち取る丁寧なピッチングを見せた。5回には下位打線から連打を浴びて1点を失い、なお1死一塁、二塁のピンチが続いたが、上田をレフトフライ、川端をショートゴロに打ち取り、最少失点で切り抜けた。

 6、7回も三者凡退で切り抜けたディクソンは、これで大谷と並ぶハーラーダービートップの7勝目。

「自分の投球ができたと思いますし、低めに集めてゴロを打たせて、アウトを取れました。チームが良い形で勝たせてくれたので、チームに誇りを持って、感謝していますし嬉しく思います」と、最後までチームメイトへの感謝を口にした。

本拠地初となる先制2ランを放った中島「今日は先に点を取れて良かった」

 3回に先制の4号ツーランホームランを放った中島は、これが本拠地・京セラドーム大阪で初の一発。また、お立ち台も初めてとなった。

「早く立ちたいなと思いながら試合をやっていたんですが、時間が掛かりすぎて、ちょっと遅かったかなと思います」と、ようやく本拠地で活躍できた喜びを口にした。

 3回2死一塁の場面、ヤクルト先発の成瀬に2ストライクと追い込まれたが、真ん中に甘く入ったボールを中島は見逃さなかった。左中間へ飛んだ打球について「入るかなどうかなと思って走ってました」と謙遜した中島だが、打球は見事に左中間スタンドへ着弾した。

 毎試合好投を続けるディクソンを、自らのバッティングで援護した中島は「(ディクソンが)いつも良いピッチングをして、打つ方があまり点を取れていなかったので、今日は先に点を取れて良かったと思います」と、ホッとした表情を浮かべた。

 明日からオリックスは、交流戦ラストとなるカードで、本拠地に阪神を迎えて”関西ダービー”を戦う。

「やるからには勝ちたいと思います。やっと本拠地で一本打てたので、もっともっと良いところを見せられるように、やりたいなと思います」

 阪神との3連戦に向けて、強い気持ちを語った中島。交流戦を良い形で締めくくり、後半戦での巻き返しを図る。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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