まさか? ついに? 2軍降格のソフトバンク攝津、不振の要因は…

復帰まで1か月前後? 工藤監督「期間を空けて」

 ここまで4勝5敗と黒星が先行し、防御率4・10は、13日時点で規定投球回に達しているパ・リーグの17投手中、唯一の4点台で最下位。エースと呼ばれる男としては、寂しい数字と言わざるを得ない。

 不振の要因は、いくつかある。1つは決め球であるシンカーのキレ。佐藤投手コーチいわく、フォークのような落差のある宝刀だが、それのキレを欠いている。広島戦での2被弾は共にシンカーが落ちきらなかったところを痛打された。決め球が本来の輝きを失っては苦しい。

 そして、ボール球の多さも挙げられる。全盛期は150キロ近い真っすぐと、精密なコントロールを武器としていた右腕。現在の球速は140キロ前後。慎重になり過ぎるのか、とにかく、3ボールになることが多い。簡単に2ストライクまで追い込んでも、フルカウントまでいくことも珍しくない。29四球も規定投球回到達者の中でパ・リーグワーストの数字である。

 右腕の登録が抹消された13日、攝津本人とも話し合いの場を持った工藤公康監督は「期間を空けて。うまくいっていないところ、気にしているところがあった。そこを直してもらう。自分本来のものを取り戻してもらえるようにやってもらう」と説明した。

 最短の10日での復帰は考えてなく、オールスター中断前後までの1か月前後をメドとしている。ケガや登板機会なし以外で、初めて降格を味わった攝津は、かつての輝きを取り戻せるのだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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