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交流戦が「混セ」を演出 なぜ伝統的にパ・リーグが強いのか

セは「DH制ありきのチーム編成」をしていない?

 野口氏は交流戦がスタートする以前の98~02年に日本ハムでプレーしたが、自分自身もセ・リーグ球団と試合する機会があれば、同じような思いで臨んでいたという。

「巨人とオープン戦をやるときは『ここで目立ってやろうかな』みたいな気持ちはありましたよ。特に、まだ定着しきれてない選手や、1軍にはいるけど試合には出たり出なかったりの選手がそこで活躍すると、一気にフィーバーみたいになる」

 勝ち続けるうちに、人気もセ・リーグ球団と肩を並べ、追い越していくチームが生まれ始めた。スター選手も続々と生まれ、現在は「パ・リーグ強し」のイメージが強くなっている。

「(ここ数年は)セ・リーグのチームが逆にプレッシャーを感じていますよね。毎年、『パ・リーグが強い』と報道も出て、『今年こそ勝たなきゃいけない』みたいな雰囲気になる。そういうのはあると思います。選手の質が(セ・リーグの方が)落ちているとは思わないですから」

 今年、DeNAは大失速し、比較的好調だった阪神も、パ・リーグ最下位のオリックスとの「大阪ダービー」では3タテを食らった。野口氏は「阪神にしてもDeNAにしても、相変わらず交流戦の戦い方が下手というか。今年で11年目なのに、まだ『交流戦対策』が出来てないですよね」とも言う。

 では、『交流戦対策』とは、どういうことなのか。DH制の使い方に大きなポイントがあるという。

「ルールが変わった今年でも、半分はパ・リーグの本拠地でやるわけですから、半分はDHを使わなきゃいけない。普段、ピッチャーが打席に立ってアウトを1つ計算できるところが、逆に言えば、そのチームで一番打つ選手が打席に立つわけですから、その対策は必要ですよね。

(DHの使い方は)難しいですよ。ただ普段は代打の切り札として使っている選手を入れてしまったら、代打で使う選手がいなくなる。かと言って、DHタイプで普段は守っている選手をDHに回して、代わりに出て行く選手はどうなのか、ということもありますからね」

 セ・リーグは「DHありきのチーム編成」をしていないため、難しさもあるという。それも、『交流戦対策』不足と言えるかもしれない。

「DHの戦い方は、どこで代打を使うかと言うと、だいたいキャッチャーとか下位打線の内野手とか、そうなってくる。パ・リーグのチームはレギュラーで出る選手9人プラス代打要員1人がいる。だけど、セ・リーグは普段、ピッチャーを抜いた8人プラス代打要員1人で試合をしているから、その選手を先発で使ってしまうと代打要員がいなくなる。でも、代打要員を残しておくと、代わりに出る選手は(力が)落ちる。セ・リーグはDHありきでチーム編成はしてないですからね。どう考えたって(年間では)DH無しの試合のほうが多いわけですから」

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