Aロッド、史上3人目の3000安打＆600本塁打　「思い出は永遠に心の中に」

「今シーズンは驚きの連続。今年ほどベースボールを楽しんだことはない」

　ロドリゲス自身は新鮮な気持ちでシーズンに臨めていることが好結果につながっているようだ。「今シーズンは驚きの連続だった。まず第一に今年ほどベースボールを楽しんだことはない。打席に入る際には相手チームの何人かの選手が挨拶してくれてたり。そういうことの1つ1つが嬉しいんだ」と目を輝かせる。

　これで通算667本塁打となった。3000安打と600本塁打をクリアしたのは、往年の強打者ウィリー・メイズとハンク・アーロンに続き史上3人目という偉業。3000安打はヤンキースの一員としては昨季限りで引退したデレク・ジーターに次ぐ2人目。そのジーターと同じく本塁打で節目に到達した。

　気になる記念球は現時点で手元に戻ってきていないという。だが、ロドリゲスに失望感はなく、「ジーターのホームランボールを捕ったファンはどこにいるんだ。今日は来ていてくれたらね」と絶妙の切り返し。ジーターがファンの好意で記念球を手に入れたエピソードを引き合いに出し、笑いを誘った。

　キャリアで最高の思い出は2009年にワールドシリーズ制覇したことだと言う。「あのとき、ボールやバットなど記念品は何もなかった。でも、思い出は永遠に心の中にとどまっている」。周囲からの温かい祝福こそが、孤高のスラッガーが得た最高の勲章だった。

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フルカウント編集部●文 text by Full-Count