「彼らも人間」 乱調の田中将大を指揮官はMLB屈指の右腕を例に挙げて擁護

疲労や故障は否定、「球速やタナカからの何かのシグナルで見てとれる」

 報道陣からは、今回の大量失点は疲れや故障の前兆か、という質問も出た。田中は昨年7月に右肘靭帯部分断裂と診断され、約2カ月半離脱。今季も4月下旬から右手首の炎症と右前腕部の張りで故障者リスト(DL)に入った。首脳陣は起用法に細心の注意を払っており、今回の登板は日程通りなら中4日での先発となるはずだったが、中5日で田中をマウンドに送り込んでいる。

 ただ、記事によると、指揮官は「(怪我や疲労があるなら)球速やタナカからの何かのシグナルで見てとれるだろう」と説明したという。この日、田中は2回2死一、二塁の場面で迎えた強打者カブレラへの5球目に最速の94マイル(約151キロ)をマークしており、故障や疲労ではないと指摘している。

「これはベースボールだ。どんな理由があったにせよ、彼は今日いいピッチングができなかった。だからと言って、彼はこれからもいいピッチングができないということではない。こういう日もあるんだ」

 ジラルディ監督は、こうも話したという。DLから復帰後、3試合連続でハイクオリティ・スタート(7回以上を自責2以内)を達成したエースが、再び白星をもたらすことを確信しているようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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