6月終了時点での打率は過去最低 イチローは大記録を達成できるのか

昨年とは差がない? 新記録の22年連続100安打には届くのか?

 打率はメジャー15年目で最低。現在はさらに下がり、2割5分となっている。ヒット数も最低だが、当然、レギュラーとして出場していた時とは試合数も打席数も違うため、比較するのはナンセンスと言えるかもしれない。

 比較対象として参考になるのは、2014年の成績か。ヤンキースで5番手外野手として開幕を迎えたイチローは昨年、途中出場でハイレベルなプレーを見せ、オールスター前にレギュラーの座をつかんだ。

 ただ、6月終了時点の成績を今年と比較してみると、打数はほぼ同じで、ヒット数は4本差。打席数が少ないため、打率と出塁率で見ると違いがあるように見えるが、大きな差はない。

 だからこそ、6月19日のレッズ戦から始まった連続ノーヒットが大きく響いている。長いトンネルに入らなければ、昨年よりはいい成績で6月を終えていたはず。まずは、この不調を脱しなければ、立場はさらに厳しくなってくる。

 ここまでチームは83試合を消化し、イチローのヒット数は42。シーズン81安打ペースと、100安打には届かない計算となる。王貞治氏の日本記録を更新する22年連続100安打は難しい状況となっている。

 スタントン、オズナがいない状況だけに、しっかりと結果を残せば、出場機会は序盤戦よりも増えていくはず。100安打到達も不可能ではない。何よりもチームのために、イチローのバットに当たりが戻ることが期待される。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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