地元メディアが岩隈久志の“一発病”を危惧 今季9被弾で昨年の4倍ペース

復帰戦は自己ワーストの4被弾で初勝利ならず、防御率も7.17まで悪化

 マリナーズの岩隈久志投手が6日(日本時間7日)、本拠地でのタイガース戦で約2か月半ぶりの復帰戦に臨んだ。5回0/3を投げ、メジャー自己ワーストとなる4被弾含む8安打5失点3奪三振無四球で今季初勝利はならず。今季すでに9本塁打を浴びている右腕について、地元メディアは“一発病”を危惧する声を上げている。試合は5ー12でマリナーズが惨敗した。

 右広背筋の張りで故障者リストに入っていた岩隈は、4月20日のアストロズ戦以来のマウンドに上がった。68球を投げ、ストライクは47球。ストライク率は約69パーセントとまずまずだったが、強打者を揃えるタイガース打線に長打を何度も浴びた。

 2回にカステラノスに甘く入ったスライダーをスタンドに運ばれ、4回にはV・マルティネス、J・マルティネスに2者連続被弾。マリナーズ打線の奮起で5回に逆転したが、6回にはキューバ出身の大砲セスペデスにセンターへのソロ弾を打たれた。その後、マウンドを引き継いだグアイペが無死満塁から逆転打を浴び、岩隈は勝利投手の権利を失った。

  MLB公式サイトのマリナーズ担当、グレッグ・ジョンズ記者はツイッターで「今夜4本のソロ本塁打を打たれ、岩隈は今季21回1/3で9本塁打を打たれている。昨年は179イニングで20本だった」とレポートしている。

 昨年の被本塁打は1イニングあたり約0・11本だった岩隈だが、今季は1イニングあたり約0・42と約4倍に激増しており、地元メディアも“一発病”を危惧する声を上げている。防御率は7.17。今季の岩隈の苦しみが、数字に表れている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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