大谷、岸との壮絶投手戦制し両リーグ最速10勝 打線は8回スクイズで決勝点

8回3安打無失点10奪三振の快投、7回までノーヒットの岸に投げ勝つ

 日本ハムの大谷翔平投手が10日、本拠地での西武戦で8回3安打無失点10奪三振と快投し、両リーグ最速の10勝目を挙げた。7回までノーヒット投球を続けた西武・岸との壮絶な投手戦となったが、最後まで得点は許さず。日本ハムは8回に近藤が初ヒットを放つと、岡のスクイズで決勝点を奪取。1-0で大きな1勝をもぎ取った。

 大谷は初回、先頭・秋山のバットを折りながらも、ライト前に運ばれる。29試合連続安打を許したが、続く栗山は空振り三振。浅村には四球を与えたものの、中村を見逃し三振、森をサードフライに打ち取り、無失点で切り抜けた。

 一方、日本ハム打線は初回、岸の前に3者凡退。大谷も2回、2死から鬼崎にライトへの二塁打を浴びたが、炭谷は見逃し三振に打ち取った。

 その後は両投手が好投を続け、3者凡退が続く。4回、日本ハムは2死から脇谷が四球を選ぶも、走塁死でチャンスを作れない。

 大谷は5回、西武の下位打線を3者凡退に仕留める。一方、日本ハム打線は6回まで岸にパーフェクトに抑えられる。

 7回、日本ハムは1死から中島卓が四球を選ぶ。岸はこの日初めて走者を出し、完全試合はなくなった。だが、田中をファウルフライ、中田をセンターフライに打ち取り、ノーヒット投球は続く。

 8回、大谷は先頭の炭谷にレフトへのヒットを浴びるも、秋山の送りバントを華麗なフィールディングで処理し、二塁で炭谷を刺した。栗山はダブルプレーに打ち取り、ここも無失点で切り抜ける。

 その裏、日本ハムは先頭の近藤がセンターオーバーの二塁打を放ち、岸からの初ヒットでチャンスを作った。陽岱鋼が送りバントを決めて1死三塁。続く岡はカウント1-1からスクイズ。岸から貴重な1点をもぎ取った。

 日本ハムは9回、守護神・増井が無失点に抑えて1-0で快勝。大谷に両リーグ最速の10勝目がついた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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