イチローは“定位置”の「1番・ライト」で1安打1盗塁 通算500盗塁まで「6」
ゴードン離脱で約2か月ぶり1番、マーリンズは快勝で前半戦終える
マーリンズのイチロー外野手は12日(日本時間13日)、本拠地でのレッズ戦に「1番・ライト」で先発し、4打数1安打1盗塁1得点だった。試合はマーリンズが8-1で快勝している。
イチローは0-1で迎えた初回、相手先発クエトに1ボール2ストライクと追い込まれ、最後は直球で空振り三振。3回は1死一塁で二ゴロに倒れ、ダブルプレーに終わった。
マーリンズは4回、ジャイアンツを戦力外となり復帰した元楽天のマギーが逆転の2点タイムリーツーベースを放つなど、3点を奪取。イチローは5回1死走者なしでチェンジアップを打って二ゴロに倒れたが、マーリンズは続くイエリッチの四球から打線がつながり、この回もボーアの2点タイムリーで追加点を奪った。
4点リードで迎えた7回、イチローは1死二塁で打席に立つと、相手の中継ぎ右腕マシューの直球をライナーで鮮やかにレフト前に運ぶ。この日初めてのヒットでチャンスを広げ、続くイエリッチへの初球には二盗。キャッチャーは二塁に送球せず、今季7個目の盗塁となった。
その後、2死二、三塁となってからエチャバリアの遊ゴロをスアレスが本塁に悪送球。まずは三塁走者のディートリッチが生還し、イチローも素早い判断で一気に本塁を駆け抜けた。
続くボーアのタイムリーで1点を加えたマーリンズは、そのまま8-1で快勝。11日(同12日)の試合で今季好調だったゴードンが左手親指を脱臼し、あまりにも痛い離脱となったが、この日は復帰したマギーやボーアが活躍するなど打線がつながり、勝利を手にした。
不動のリードオフマンに代わり、イチローは5月3日以来となる今季2度目の1番で先発。マリナーズ時代の“定位置”だった「1番・ライト」での先発は、ヤンキースに所属していた昨年9月28日のレッドソックス戦以来となった。
イチローは今季7個目の盗塁を決め、現役トップのメジャー通算494盗塁目。史上38人目の通算500盗塁まで「6」と迫っている。3試合連続安打で打率は2割5分3厘となった。
38勝51敗のナ・リーグ東地区4位と苦しむマーリンズは、最後は2連勝で前半戦を終えている。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count