松田が「ワクワク」で決勝弾 ソフトバンクが首位攻防戦で貴重な1勝

両リーグ最速50勝、2位日本ハムと3・5ゲーム差で後半戦へ

 ソフトバンクが日本ハムに7-4で勝利し、前半戦最終戦で両リーグ50勝一番乗りを果たした。同点の7回に松田宣浩内野手が値千金の決勝22号3ラン。首位攻防戦第2ラウンドを制した。2位日本ハムとのゲーム差を再び「3・5」として、後半戦に臨む。

 頼れる男が意地を見せた。3-3で迎えた7回、無死一、三塁のチャンスで松田が日本ハムの中継ぎ右腕・鍵谷のスライダーを左翼スタンドに運んだ。2-2の5回2死満塁の場面ではレフトフライに倒れていただけに、喜びもひとしおだった。

「(前の打席は)めちゃくちゃ悔しかったので、集中して打席に入ったので、いい結果が出てよかったと思います。犠牲フライでも1点入る状況だったので、とにかく外野フライ打つイメージでいって、結果的に最高のホームランを打てた。風の影響もあったんですけど、しっかりスタンドに入ってくれて、勝ち越せてよかったと思います」

 試合後のヒーローインタビューではこう振り返った。打席に入る前には、工藤監督から「ワクワクしていけ」と声をかけられていたといい、「ワクワクした結果がよかったと思います」と笑みをこぼした。

 日本ハムとの2連戦で連敗すれば、1・5ゲーム差まで迫られて、オールスター休みを迎えることになっていた。中盤まではどちらに転んでもおかしくない試合展開だっただけに、大きな1勝となった。

「昨日負けてるんで、2連敗してオールスターに入るのは良くないと思ったので、とにかく今日勝って、1勝1敗で終われたことは大きい。後半戦も一生懸命、頑張りたいと思います」

 5連勝と勢いに乗っていた日本ハムを止め、3・5ゲーム差で前半戦をフィニッシュ。ムードメーカーの決勝弾が、ソフトバンクにいい流れを呼びそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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