3強がハイレベルでしのぎ合うパ 前半戦の数字で振り返る各球団の戦いと後半戦展望

攻撃力に安定感、岸らの活躍による失点減に期待

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10試合平均の得失点と勝利数で見る西武の前半戦

○3位・西武

 栗山巧やエルネスト・メヒアのエンジンのかかりは悪かったが、野手の目立った故障者がおらず、また秋山翔吾や森友哉の好調もあり、攻撃面での安定感を感じた。それはグラフにも表れている。

 5月に負けが込んでいるが、菊池雄星や郭俊麟、ウェイド・ルブランら先発投手が失点を喫しがちで、さらに救援失敗が繰り返される中で、打線がやや勢いを失った結果だ。その後打線が得点力を回復すると、同時に失点も制御され始めた。

 日本ハムとは逆に、6月に復帰した岸孝之らの活躍による失点減が後半戦期待できる上積み要素か。

得点力は高まったが、失点がかさむロッテ

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10試合平均の得失点と勝利数で見るロッテの前半戦

○4位・ロッテ

 昨年は得点力でリーグ最低レベルだったが、今年はやや改善されている。昨年は限られた出場機会しかなかったアルフレド・デスパイネ、清田育宏らの貢献が支えている。5月から6月にかけてリーグ平均を越えていった期間があるが、この期間両者は特によく打ち、得点を生み出していた。しかし、その局面も6月には終わり再び平均レベルに戻っている。

 平均失点はほとんどの時期で平均を超えて推移しており苦しい。三振が獲れず、フライを打たれがちな投手陣と、打球をうまくアウトにできていない守備が影響していると見られる。ロッテのゴロを処理してアウトにする割合は68.1%(パの平均は72.6%)、外野フライを処理してアウトにする割合は62.5%(パの平均は66.0%)でいずれもリーグで最も悪い。

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